パソコンが水没した時の注意点!

やるべきことと合わせて解説!

飲み物片手にパソコン操作する人は多くいらっしゃいますが、精密機器の塊であるパソコンは水が大の苦手です。とくにキーボードと本体が一体化しているノートパソコンの場合、うっかり水をこぼして水没してしまうと、動かなくなることはよくあります。水没して動かなくなったパソコンは、修理に出しても元には戻らないというわけではありません。パソコンに水をこぼしてしまった場合はいったいどう対処したら良いのでしょうか。詳しく解説します。

1. パソコンが水没した時にやってはいけないこと

水没して動かなくなったパソコンは、多くの場合、修理に出せば元に戻るでしょう。しかしこの時決してやってはいけないことがあります。それをしてしまうことによって、たとえ修理に出したとしても元には戻らなくなる可能性が生じます。そのやってはいけないこととは、次の4つです。

1-1. 電源を入れること

パソコンにうっかり飲み物をこぼしてしまったら、まずは電源を切りましょう。その後、再び電源を入れてはいけません。電源を入れる前にパソコンに飲み物をこぼしてしまった場合もやはり電源を入れてはいけません。パソコン内部が濡れた状態で通電してしまうとショートしてしまい、重要な部品が次々に破損していきます。そうなると復旧できたかもしれないパソコンの復旧可能性が著しく低下します。パソコンやデータの無事を確認したい気持ちは分かりますが、パソコンを濡らしてしまったら電源は入れてはいけません。

1-2. 送風による乾燥

ドライヤーを用いてパソコン内部を乾燥させようとする人も中にはいらっしゃいますが、これもNGとなります。基本的にパソコン内部の精密部品は熱が苦手です。温風の熱によって部品がダメになってしまい、パソコン自体が動かなくなってしまう可能性も高まるからです。冷風なら良いかというと、決してよくありません。冷風であろうと、強引に乾かそうとすれば、水分に含まれていた不純物が部品表面に付着し、取り除けなくなります。パソコンに水をこぼしてしまった際、たとえ温度がどうであろうと、送風によって乾燥させようとするのは間違った対処法です。

1-3. パソコンの分解

パソコンに水をこぼしてしまったとき、自力でパソコンを分解し、内部に侵入した水を拭き取ろうとするのも決して良くはありません。むやみに分解すれば、元に戻す手順がわからなくなったり、静電気によって精密部品を破損させてしまったりするリスクが高くなります。そうなると復活はいよいよ絶望的です。また、自分で分解した時点にて、改造とみなされてメーカー保証対象外と判断されることも少なくありません。パソコンの分解はしてはいけません。

1-4. そのまま使い続ける

パソコンに水をこぼしてしまったにもかかわらず、電源もついて、普段通り動くからといって使い続けるのも危険です。水分の侵入によって内部部品の腐食が広がっている可能性もあるからです。そうなると、数日や数週間後に突然パソコンが動かなくなることもあります。パソコンを濡らしてしまったら、たとえ動くからといってそのまま使い続けてはいけません。

2. パソコンが水没したときやらないといけないこと

パソコンが水没したときやってはいけないことを紹介しましたが、その一方でやらないといけない事もあります。それは次の3つです。

2-1. 電源を切る

パソコンに水をこぼしてしまった場合、すぐに電源を切って下さい。画面上の操作でシャットダウンできなければ、電源ボタンを長押ししてでも電源を切って下さい。そして、パソコンを完全に放電させるために、背面に付いているバッテリーも外してしまいます。ノートパソコンの機種によっては内蔵バッテリーになっています。その場合は自分で分解せず、修理店にお願いしましょう。

2-2. ノートパソコンを逆さまにする

ノートパソコンの多くはキーボードの真下にマザーボードというパソコンの心臓部分があります。防水キーボードマットを使用していない限り、キーボードにこぼれた水がパソコン内部に侵入していくのは時間の問題です。そこで、キーボードに水がこぼれてしまったら、すぐにノートパソコンを逆さまにして、パソコン内部に水が浸入しないように対処しましょう。逆さまのままだと水が画面に垂れてくるので、タオル等の布を画面に敷いて水分を吸収してあげるとよいでしょう。

2-3. すぐに修理を依頼する

パソコンに水をこぼしてしまったら、放置せずすぐに修理を頼みましょう。修理を頼めば、プロの手によって分解され、汚れた部品を洗浄そして乾燥してくれます。修理に頼むのが早ければ早いほど復旧する可能性は高まるでしょう。とくにコーヒーやジュースなど、水以外の飲み物をこぼしてしまった場合は、糖分や塩分によって精密部品の腐食が早まります。こうなると時間との勝負です。すぐに修理を頼みましょう。

3. パソコンが水没したときはどういった修理が必要なのか

分解清掃プロセスの中で、動作不良の部品を見つけていきます。動作不良あるいは動かない原因がキーボードにあることはよくあります。水に濡れてキーボードが故障したというケースです。この場合は、キーボード交換だけで復旧します。水濡れによるショートあるいは部品の腐食によって起動しないとなれば、パーツ交換が必要です。

マザーボードなどのメイン基板の交換ともなると、費用もかかることは覚悟しなければなりません。もはや修復出来ない状態の場合でも、多くの場合保存データは残っています。またストレージが正常に動作できない場合でもデータ復旧は可能です。データ救出さえできれば最悪のケースは免れるでしょう。しかし、これらは修理業者に頼まないと出来ません。

4. まとめ

パソコンに水をこぼし水没させてしまったら、自分でなんとかしようとせずにできるだけ早く修理に出しましょう。そうしないと直るものも直らなくなります。「エムシステム」では、京都市内を対象にパソコン修理の出張サポートを行っています。パソコンを濡らしてしまったときは、迷わずすぐにお電話ください。